ハウスメーカー営業マンが契約を迫ってくるパターン③ 入居時期やZEH(ゼッチ)などの申込期限から逆算するパターン

 

入居時期から逆算するパターン

営業マン
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入居のご希望はいつですか?

3月です。

営業マン
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工期などを考えると、今月中に契約できなければ間に合いませんね。

ZEH(ゼッチ)など補助金の申し込み期限から逆算するパターン

営業マン
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ZEH(ゼッチ)をご存じですか?申し込めば60万円の補助金がもらえるお得な制度がありますよ。せっかくなのでぜひ補助金もらいましょう!

そんな補助金もらえるならぜひ貰いたいです。

営業マン
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お得なのでぜひもらいましょう。ZEHの期限は〇月です。期限を過ぎるともらえません。間に合わせるためには今月に契約する必要があります。お得ですので頑張りましょう。

客の利益のためという体裁で契約を進めてくる

これまで営業マンが契約を迫ってくるパターンとして、①ごり押し、②値引きやキャンペーンを持ち出して契約を迫る手法を紹介しました。

これらの方法とことなり、今回紹介するパターンは、客側の利益のために契約を進めるという体裁をとって行われます。

もちろん、営業マンは家を建てるプロジェクト・マネージャーの役割もあります。このような提案が本当に客側の利益となっている場合もあります。

しかし残念ながらそうではなく、単に契約をとりたいためだけにこのような提案をしているのではないかと思われる場合も少なくありません

例えば、ZEH(ゼッチ)は単年度に限定された事業ではありませんし、翌年度も多少の条件は変わるかもしませんが同様の制度がある可能性もあります。

しかし、営業マンの中にはそのような事情を伏せて、今申し込まなければもったいないということだけを強調して契約を迫ってくる方もいました。

また、次世代ZEHプラスに申し込めばZEHより45万円加算され105万円の補助金がもらえることを強調し、そのためには蓄電池やエコキュートなどが必要であることはさらりとしか触れないままに、つまり、追加で100万円以上の支出が必要となることには言及せずにZEHと比べて45万円加算されることを強調して、今週申し込まないと間に合わないと契約を迫ってくる営業マンもいました。

本当のリミットはいつかを考える

もちろん営業マンの方から補助金のようなお得な情報を頂くことは非常にありがたいことです。

また希望の入居時期に間に合うように考えて頂き、逆算した契約のリミットを教えて頂けることも非常にありがたいです。

しかし、そのようなプロジェクトマネージャーとして有益な情報を提供する意図ではなく、そのような有益な情報を提供するフリをして、検討が進んでいない段階で契約を迫ることはトラブルの原因になります。

私はある時、希望の入居時期を尋ねられたので回答すると営業マンから、「その時期に入居するには今月契約が必要」と言われました。

しかし、希望の間取りには遠かったので入居時期が遅れてもしっかりを検討したい旨を伝えたところ、その後、「あと3か月後でもその時期に入居が間に合いますよ」などと回答が変わりました。期限は不明瞭な概念に感じました。

そのため、期限から逆算して今すぐに契約しないと間に合わないと言われた場合には、本当のリミットの期限を尋ねることが必要だと感じました。

そもそも家は数千万円の買い物です。

契約は慎重に検討し、希望の間取りは可能かどうか、希望の設備は入れられるか、予算内で収まるかどうかなど十分に検討する必要があります。

いったん契約してしまえば、希望の間取りにならない場合など多額の解約金が必要になり場合もあります。

すでに契約交渉が熟しているのであれば、そのようなお得な制度を利用することは良いと思いますが、数十万程度の利益につられて十分に検討が進んでいない状態で契約すると後悔することになるかもしれません。

・「〇〇するためには今月契約が必要」と言われたとしても本当のリミットがいつか考える。
・目先の利益にとらわれることなく、検討状況を踏まえて本当にいま契約して大丈夫かを優先して考える。

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