新年あけましておめでとうございます!
2021年になりました。
新年になり、住宅購入を考えて展示場に行かれる方も少なくないと思います。
そのような方のために自分自身の経験を少しでもお伝えできればと思い今年も書いていきますので、よろしくお願いします。
営業マンはこちらに不利なことは教えてくれません
住宅メーカー・ハウスメーカーの営業マンはまずは契約をとることが仕事です。
契約をとるためには、積極的なウソをつくことはあまりないとしても、こちらに不利なことは基本的に教えてくれません。
そのため、どれだけ情報収集するかということが重要となります。
情報の非対称性
住宅営業マンは仕事としてやっているので何百人の客を相手にしてきています。
それに対し、私たちは家を建てる経験はあまりありません。初めての人が多数ではないでしょうか。
そのため知識や経験がないため、なかなか対等に交渉することはできません。
知らないばっかりに数百万円くらいは普通に損をします。
恐ろしい世界だと思います。
今日はそのうちの一つのパターンを説明します。
「契約はたんなるメーカー決定です、内容はあとからいくらでも変えられます」
営業マンは、とにかく契約を急かしてきます。
過去のブログにも書きましたが、早ければ2回目に会ったくらいから
今月中に契約してくださいね。
などと普通に言ってきます。
この段階では間取りも見積りもなにも決まっていない段階です。
家は数千万円の買い物です。
どんな家になるのか、設備はどんなものか、外観は?・・・何も決まっていない状態で契約を迫られて契約する人が実際にいます。
間取りなどは契約後にいくらでも変えられますよ
これも嘘ではありませんが、多額の追加費用がかかります。
しかも、契約前であれば値引きされるのに、契約後の追加は基本的に値引きされません。
契約後に契約を解除することも可能ですが、実費として数十万から100万くらいはとられるでしょう。
契約後は値引きされない現実
実例を挙げます。
例えば、最初の契約時にオプションまで含めて契約したとします。
例えば、キッチンや床材、サッシをグレードアップしたり、ロフトをつくったりします。
オプション代金が500万円見積もられるとします。
最初の契約時では、大手ハウスメーカーの多くは、一定のパーセントを値引きした見積りを提示します。
あるメーカーでは10%引き、15%引きといった値引きをしてきます。
この際、契約時にオプションも見積もっていれば、同じ割合で値引きされます。
しかし、契約後の打ち合わせでオプションを増やした場合は、基本的には値引きされません。
契約前であればメーカーも契約が欲しいために値引きしてくれたり、一部無償で入れてくれたりします。
しかし、契約後では、客が逃げることはありません。
客が契約を解除して逃げたとしても、実費として数十万から100万円くらいとれます。
そのため、メーカーはもう値引きしてくれません。
客とすれば値引きしてくれないので、定価でいれるか、オプションを諦めるかの二択になります。
上の例にあてはめると、
契約時にオプション500万円を見積りにいれていれば、たとえば15%引きの425万円でオプションが入ることになります。75万円引きです。
しかし、同じ内容のオプションを契約後に入れれば、値引きなしの500万円となります。
契約はたんなるメーカー決定です、内容はあとからいくらでも買えられますよ。
という発言はウソではないとしても、恐ろしいことを言っていることが分かると思います。
契約するときはオプションも入れる
契約するときは、営業マンはオプションのことは言ってきません。
契約後に入れた方が割引なしでいれられるからです。
客としては、
・ある程度満足できる間取りが実現可能か
・主要な設備やオプションも入れて見積する
たとえばキッチン、風呂、トイレ、床材、サッシ、窓、ロフト、
これくらいは契約前に決めてください。
何も言わなければ、標準仕様という名前の最低限のグレードのものになります。
もちろん、標準仕様で問題ないものも多いです。
しかし、どこかにこだわる場合には最初に見積りにいれてください。
最初に見積りに入れると、
・値引きの対象となる(場合によっては一部無償)
・予算の全体像が分かりやすい
というメリットがあります。
契約時の見積りに入れないと、
・あとで増えた分は値引きなし
・当初思っていたよりも総額が増えてびっくりする。
ということになります。
まとめ
営業マンは契約をとることが仕事です。
きついノルマがあります。
私も月末になっていきなり営業マンが豹変して文脈無視で契約を迫ってきたことが何度もありました。
間取りも主要な設備もなにも決まっていない段階で契約することは非常に恐ろしいことです。
あとでトラブルになる可能性もあります。
ある程度の間取り、オプション込みの見積を必ず確認してから契約してください。
みなさんがトラブルに巻き込まれず、気持ちよく理想の家を建てられるように今後も情報をお伝えしていきます。
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